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白磁観音像
宋時代に始まる中国白磁の福建省:徳化窯。その特徴は、透き通るような乳白色の美しさ、貫入のない滑らかな手触り、繊細な
造形にあります。明・清時代を通じて生産した徳化窯は、碗、皿、杯、盞のほか、動物、人物などの彫塑を生産して、
特に聖観音菩薩像や羅漢像などの彫塑が有名です。
観音菩薩像は、中国人にとっても最も身近な仏様。人々の切実な声に絶えず耳を傾け、あらゆる願いに応えるために
自ら三十三身に姿を変え、人々を遍くお救いくださる、まさに至高の御仏です。その立ち姿は、困っている人のもとに、
すぐに駆けつけるため。宝冠に戴く小さな仏は阿弥陀如来の化身。手に持つ蓮の花は、清らかで慈愛に満ちた御心の象徴