品名:竹簡・紅楼雅聚「紅楼夢図」
品番:0822
サイズ:縦30cm 長さ113cm 竹片38枚

 価格8.800「税込」 現品限
中国:安徽工芸品・

 

三国志演義・水滸伝・西遊記・金瓶梅の四つの長編小説を「四大奇書」と定めたのは、明末ですが、清代に紅楼夢が成立すると、紅楼夢が金瓶梅に取って代わり、現在の中国では三国志演義・水滸伝・西遊記・紅楼夢を「四大名著」とするのが一般的です


栄国邸の貴公子・賈宝玉(かほうぎょく)と、繊細でプライドの高い美少女の林黛玉、良妻賢母型の薛宝釵の関係を軸に展開する。小説は上流階級の生活の細部を描き、主人公たちの交情を克明に記しながら進行する。清代末期から紅楼夢を専門に研究する学問を紅学といい、この言葉は現代でも使用される。

















この小説の特徴はストーリー中心のロマンではなく、大貴族の深窓の令息令嬢の心理のひだが繊細に描きこまれていることにある。士大夫の経世済民という表向きの世界ではなく、弱くて感じやすい「児女の情」をテーマとするといえる。三国志演義の「武」、水滸伝の「侠」に対して紅楼夢は「情」の文学であるとされる。その一方で、主人公たちは儒教道徳や官僚の腐敗、不正に対する痛烈な批判を口にしており、乾隆盛世と呼ばれた当時の社会に対する批判的色彩も帯びている。また、当時の上流階級の日常生活が登場人物400人を超える規模で細部まで克明に描かれており、文化史的にも価値があるとされる毛沢東も愛読し、1950年代の中国で紅楼夢論争も戦わされた。現代中国でも非常に有名な小説であり、映画や演劇、テレビドラマ化されることが多い。