品名:竹簡:十八羅漢図
品番:0823
サイズ:縦30cm 長さ111cm 竹片37枚
 
価格6.800「税込」 現品限
中国:安徽工芸品・

 羅漢は、仏教において、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のこと。略称して羅漢(らかん)ともいう。
漢訳は応供(おうぐ)である。もとは釈迦の尊称の一つであった。


十八羅漢図













羅漢さんの話「長眉羅漢:上の写真で座って赤い服を着ている羅漢さん


十八羅漢の中に眉毛の長い長眉羅漢と呼ばれている羅漢がおります。長眉羅漢の神通力は大きく法力も限りなくあります。

 ある日、托鉢に出掛けた長眉羅漢は道端で包子を売っている婦人に会いました。長眉羅漢は彼女に化縁を求めました。しかしその婦人は不愉快になって、出家の人は私の商売を邪魔しないでそっちへ行って下さいと追い払おうとしました。長眉羅漢は黙って坐り目を瞑り禅定に入りました。婦人は怒って引張っても少しも動きません。そこで力持ちを三人頼んで動かそうとしましたが少しも動きません。

 婦人は怒って焦り羅漢の前へ行って鼻の息を確めました。呼吸は無くなってしまっていました。婦人は死んでしまうといけないと思い、急いで羅漢に包子を上げるからそこに坐っていないで下さいと言いました。羅漢は目を開け立ち上がり、婦人の前に来ました。婦人は仕方無しに一番小さい包子を作ってこの変な羅漢を少しでも早く立ち去ってもらおうと思いました。長眉羅漢は、彼女の心を見通して神通力を使って婦人の作った小さい包子を左右両側の大きい包子にくっ付けさせました。婦人がどんなに力を入れてもナイフを使っても包子は離れません。

 けちな婦人はこれでこの人は俗人ではなく神通力のある修行者だと分かりました。今までずっと黙っていた羅漢は言いました。「私は果を証した阿羅漢です。ご飯を食べないても餓死はしません。又、神通力で禅悦を通してお腹をいっぱいにすることができます。

 しかし私の道友は体が悪いので托鉢できません。私はこの包子で彼等が元気をつけ、安心してお寺の仕事ができるようにさせたいと思っています。」と言いました。この婦人は羅漢の慈悲の心に感動して喜びの心が湧いて蒸篭に入っている熱々の包子を全部布施しました。羅漢は帰る前に婦人に「このような喜びの心で惜しみなく布施すると人天の福を得られ、無憂国に生まれ変わることが出きるでしょう」と言いました。

 布施は表面的には捨てることに見えます、しかし、実際は得ることです。私達の心の中の貪欲を捨てれば悠々自在の心が得られるでしょう。見返りを求めない布施は私達の全ての行動を純粋で荘厳で高貴にさせます。惜しみない布施は私達の欠点を取り除くことができ、心身とも福楽光明になります。

 この物語は私達に見返りを求めない、惜しみない、喜びの布施の因縁を化縁しております